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古典紹介
—Karl Wilmanns—精神分裂病前駆期における殺人について—第2回
著者: 影山任佐1
所属機関: 1東京医科歯科大学犯罪精神医学
ページ範囲:P.971 - P.979
文献購入ページに移動 以上簡単に記述したように研究の基礎となる3名の犯人達は教養もあり,知的には平均以上の素質をもつ若者であるのにもかかわらず,彼らの犯行に対してはなんら後悔することがないどころか,これに没頭し,彼らが犯行に至った心理を説明しようと一生懸命であった。全てこれら3名の犯人には特有の心的不機嫌,不穏,緊張があり,この状態で殺人の強迫衝動が突然に出現しているが,この衝動に対して彼らは空しく抵抗しようとした末に,これに従っている。
この衝動をなにか彼らには異質なもの,彼ら固有の自我から派生したものではなく,ある程度外から強制され,抗拒不能なものであるように,彼らは感じている。言葉にはいい表し難いこの状態の描写はよく似ているだけに,その信頼性にはなんら疑問の余地はない。
この衝動をなにか彼らには異質なもの,彼ら固有の自我から派生したものではなく,ある程度外から強制され,抗拒不能なものであるように,彼らは感じている。言葉にはいい表し難いこの状態の描写はよく似ているだけに,その信頼性にはなんら疑問の余地はない。
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