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文献詳細

雑誌文献

精神医学28巻1号

1986年01月発行

研究と報告

精神分裂病者の死亡に関する研究—一地域病院における精神分裂病43剖検例の記録から

著者: 今村司12 西原康雄1 石井惟友1

所属機関: 1鞍手共立病院 2産業医科大学精神医学教室

ページ範囲:P.29 - P.34

文献概要

 抄録 鞍手共立病院において昭和39年11月から昭和55年10月までの16年間に行なわれた1,000連続剖検例中,精神分裂病者43例について病理解剖学的に死因を検討した。
 20〜39歳では12例中7例が自殺や事故死で死亡していた。40〜59歳では自殺や事故死は17例中3例と減少し,消化管の潰瘍やそれによる腹膜炎が3例,肺結核3例,悪性新生物2例等であった。60〜79歳になると自殺や事故死の例はなく,脳出血1例,脳軟化4例,慢性硬膜下血腫1例で,14例中6例は頭蓋内血管障害が死因であった。なお,急死の例が43例中4例あった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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