文献詳細
研究と報告
精神分裂病者の死亡に関する研究—一地域病院における精神分裂病43剖検例の記録から
著者: 今村司12 西原康雄1 石井惟友1
所属機関: 1鞍手共立病院 2産業医科大学精神医学教室
ページ範囲:P.29 - P.34
文献概要
20〜39歳では12例中7例が自殺や事故死で死亡していた。40〜59歳では自殺や事故死は17例中3例と減少し,消化管の潰瘍やそれによる腹膜炎が3例,肺結核3例,悪性新生物2例等であった。60〜79歳になると自殺や事故死の例はなく,脳出血1例,脳軟化4例,慢性硬膜下血腫1例で,14例中6例は頭蓋内血管障害が死因であった。なお,急死の例が43例中4例あった。
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