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文献詳細

雑誌文献

精神医学28巻1号

1986年01月発行

研究と報告

各種向精神薬投与によって発熱,高CPK血症を繰り返した1例

著者: 尾久裕紀1 保坂隆1 鶴丸泰男2 大枝泰彰2 白倉克之1

所属機関: 1東海大学医学部精神科 2日野病院精神科

ページ範囲:P.91 - P.96

文献概要

 抄録 向精神薬投与中に,発熱,錐体外路症状,自律神経症状,高CPK血症,精神状態の悪化という一連の病態を短期間に3回繰り返した1例を経験した。その都度使用した向精神薬はhaloperidol,levomepromazine+diazepam,sulpiride+diazepamであった。
 本症例を悪性症候群とその近縁の疾病概念から考察したが,その中でもいわゆる悪性症候群の"軽症群"と「発熱-緊張症候群」の鑑別は困難であった。しかし錐体外路症状,自律神経症状,高CPK血症を呈したこと,向精神薬投与との因果関係より,悪性症候群の般"軽症群"と診断された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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