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文献詳細

雑誌文献

精神医学28巻10号

1986年10月発行

文献概要

研究と報告

運動覚反射てんかんを伴つた脳梗塞の1症例

著者: 長友医継1 亀井健二1 松本啓1 田中信行2 片岡明美2

所属機関: 1鹿児島大学医学部神経精神医学教室 2鹿児島大学医学部附属病院霧島分院

ページ範囲:P.1149 - P.1153

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 抄録 52歳の男性で,左中大脳動脈血栓症による右不全片痙性麻痺とジャルゴン失語を有する症例において,脈血栓症発症後1年2カ月ほど経過してから,歩行時に麻痺側の顔面を含む右半身に強直性のけいれん発作(運動覚反射てんかん)が出現するようになった。発作時間は約5〜10秒であり,その際患者は転倒するが,発作の間意識消失は認められず,発作の後歩行障害が一過性に改善するという現象が認められた。この現象は,歩行の度に繰り返し起こり,これらの発作に対して抗けいれん薬や中枢性筋弛緩薬の効果は殆ど認められなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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