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文献詳細

雑誌文献

精神医学28巻11号

1986年11月発行

文献概要

脳の働きと心―大脳の機能をめぐって

総論:局在論の歴史—前頭葉の精神症状を中心に

著者: 大橋博司1

所属機関: 1国立京都病院

ページ範囲:P.1273 - P.1279

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 医聖と呼ばれるHippocratesの名を冠せられた厖大な医学的文献集 “Corpus Hippocraticum”―おそらく紀元前5世紀後半から前4世紀末葉にいたる―の中の「神聖病」(てんかん)編には以下の言葉がみられる。
 「われわれの快楽も歓喜も,笑いも戯れも,さらにまた悲嘆も苦悩も,不快も号泣も,脳外からは生じないことを,人びとは銘記すべきである。われわれはとくに脳によって思考し,視覚と聴覚をはたらかせ,美醜,善悪,快不快の識別を行う。………」(拙訳)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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