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文献詳細

雑誌文献

精神医学28巻12号

1986年12月発行

巻頭言

再び,精神神経学か?

著者: 山内俊雄1

所属機関: 1埼玉医科大学精神科

ページ範囲:P.1328 - P.1329

文献概要

 「古い服がはやるように,これまで精神医学者や神経学者の間で非難めいた口調で語られていた神経精神医学(neuropsychiatry)という言葉が再び,クリーニングを施すために保管庫からとり出されてきている」といった書き出しではじまる一文が目に留った(E. D. Caine et al.:Neuropsychiatry……Again. Arch. Neurol,43;325-327,1986)。
 かつて,一緒に実験をやつていたアメリカの神経専門医が,精神分裂病と躁うつ病の区別もつかないのを目のあたりにして,驚歎した身にとっては「あれから1世紀を経た今,精神医学と神経学は再び一緒になろうとしている。神経精神医学こそ,かけ橋である。我々はGriesingerの出発点に立ち戻ろう」と謳いあげて締めくくっているこの論文を読んで,"やはり""とうとう""当然"といった,さまざまな感慨を覚えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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