icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学28巻4号

1986年04月発行

文献概要

研究と報告

日本における精神分裂病の発病危険率—長崎市における分裂病発生率研究の結果から

著者: 中根允文1 高橋良2 太田保之1

所属機関: 1長崎大学医学部精神神経科学教室 2東京医科歯科大学医学部精神医学教室

ページ範囲:P.421 - P.426

文献購入ページに移動
 抄録 1979年から1980年までの2年間に行った長崎市における精神分裂病の発生率研究をもとに,発病危険率を算出して,これまでに日本から有病率研究の中で得られたものと比較した。発生率から得られる発病危険率は,男性0.90%,女性0.62%および男女合わせて0.76%であった。有病率研究から得られる発病危険率を,危険年齢の幅を我々の対象と同じにとって計算し直したところ,0.55〜2.29%に分布して,我々の数値より高い傾向にあることがうかがわれた。そこで,これらの差異について,いくつかの考察を試み,今後同じような方法論に基づく追試研究の必要なことを示唆した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら