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研究と報告
月経周期に一致して精神病症状を反復する1症例に対するブロモクリプチンの効果
著者: 浅見隆康1 根岸達夫1
所属機関: 1足利富士見台病院
ページ範囲:P.513 - P.518
文献購入ページに移動 抄録 月経前緊張症を以前より呈しており,失恋を誘因として月経周期に一致して精神病症状を反復した症例を報告した。
本症例では,①精神症状が抗精神病薬の増量によりかえって悪化し,減量や中止により改善する傾向を示す。②従来精神病症状を悪化させる場合があると言われていたブロモクリプチン(ドパミン受容体作動薬で血清プロラクチンを低下させる)により寛解が得られたという興味ある所見がみられた。
このような症例に対しては,従来からさまざまの薬物が治療に用いられてきたが,ブロモクリプチンの治療効果の可能性を指摘するとともに,本症例における精神病症状の発現と高プロラクチン血症との関連性を,文献的考察を加えながら検討した
本症例では,①精神症状が抗精神病薬の増量によりかえって悪化し,減量や中止により改善する傾向を示す。②従来精神病症状を悪化させる場合があると言われていたブロモクリプチン(ドパミン受容体作動薬で血清プロラクチンを低下させる)により寛解が得られたという興味ある所見がみられた。
このような症例に対しては,従来からさまざまの薬物が治療に用いられてきたが,ブロモクリプチンの治療効果の可能性を指摘するとともに,本症例における精神病症状の発現と高プロラクチン血症との関連性を,文献的考察を加えながら検討した
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