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文献詳細

雑誌文献

精神医学28巻5号

1986年05月発行

研究と報告

二重盲検試験によるTimiperone注射剤とHaloperidol注射剤の精神分裂病に対する薬効比較

著者: 高橋良1 吉本静志1 稲永和豊2 大月三郎3 鮫島健4 更井啓介5 中根允文6 淺田成也7 小川暢也8

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部精神神経科 2久留米大学医学部精神神経科 3岡山大学医学部神経精神科 4鮫島病院 5広鳥大学医学部神経精神科 6長崎大学医学部精神神経科 7淺田病院 8愛媛大学医学部薬理学教室

ページ範囲:P.559 - P.572

文献概要

 抄録 新しいbutyrophenone誘導体であるtimiperone注射剤の,精神分裂病に対する有効性ならびに安全性をhaloperidol(HPD)注射剤を対照薬として二重盲検比較試験により検討した。解析対象症例は106例で,timiperone群56例,HPD群50例であった。
 最終全般改善度および有用度については,両群間に有意の差は認められなかったが,各症状項目改善度の「奇妙な運動動作」,「思路の障害」,「感情表出」,「身の廻りの処理」,「作業又はレク」,各日改善度の2日目,6日目の改善において,timiperone群が,HPD群より有意に優れていた(Wilcoxon検定:p<0.05)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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