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文献詳細

雑誌文献

精神医学28巻7号

1986年07月発行

文献概要

研究と報告

分裂病治療での症状評価と脳波分析およびハロペリドール血中濃度

著者: 本村博1 豊嶋良一1 一色俊行1 野口拓郎1

所属機関: 1埼玉医科大学精神医学教室

ページ範囲:P.757 - P.769

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 抄録 難治性の慢性分裂病11例を対象として,その治療経過においてハロペリドール血中濃度,脳波パワスペクトル及びBPRSによる臨床症状評価について検討してみた。その結果は,(1)ハロペリドール血中濃度は服用量と相関するが,臨床症状とは時間的なずれをもって変化した。(2)ハロペリドール血中濃度の上昇とともに,前頭部での11〜13Hz周波数帯域の振幅増大を認めた。(3)臨床症状と脳波パワスペクトルの間で最も相関するのは,前頭部での7〜8Hzであった。即ち,臨床症状の改善とともに前頭部7〜8Hz周波数帯域の振幅増大を認めた。(4)後頭部の脳波帯域振幅とは血中濃度も臨床症状も相関を認めなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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