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文献詳細

雑誌文献

精神医学28巻7号

1986年07月発行

研究と報告

多彩な精神神経症状を示したMCTD—精神症状の増悪が身体症状のそれに先行して消長するのを特徴とする経過

著者: 伊集院清一1 三田達雄1 李博子1 前田潔1 塩沢俊一2

所属機関: 1神戸大学医学部精神神経科学教室 2神戸大学第三内科

ページ範囲:P.789 - P.793

文献概要

 抄録 Mixed Connective Tissue Disease(MCTD)にみられる精神神経症状の報告は,本邦では末梢神経障害を随伴した数例があるにすぎない。今回,我々は多彩な精神神経状を示したMCTDの1例を経験したので報告する。
 本症例は43歳の主婦である。レイノー現象で発症,経過中,亜昏迷状態,幻聴,被害・関係妄想,強直性けいれん発作などの精神神経症状と,両手のソーセージ様腫脹,高熱多発性関節痛,筋肉痛,ループス様紅斑,リンパ節腫脹などの身体症状を示した。また血清学的に抗RNP抗体が単独高値であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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