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短報
自我障害症状と幻聴を示したGilles de la Tourette症候群の1例
著者: 乾達哉1 緒方明1 弟子丸元紀1 宮川太平1
所属機関: 1熊本大学医学部神経精神医学教室
ページ範囲:P.953 - P.955
文献購入ページに移動Gilles de la Tourette症候群(以下Tourette症候群と記す)は,1885年Gilles de la Touretteが症例を報告したことに始まる汚言を伴った特異な不髄意運動を呈する疾患である。そして,現在ではTourette症候群の精神症状として,癇癪,攻撃性,不従順,不安および対人関係の障害2),またobsessive-compulsivcな気質,強迫症状6)などが主な症状としてあげられている。今回われわれは,これらの精神症状に加えて,経過中に自我障害症状と幻聴を示した興味あるTourette症候群の1例を経験したので報告する。
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