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文献概要
特集 老年精神医学
展望:老年精神医学
著者: 清水信1
所属機関: 1慈恵医科大学精神神経科
ページ範囲:P.5 - P.18
文献購入ページに移動I.はじめに
世界的にも史上例をみない飛躍的な老年人口増加に伴って,わが国の老年者の精神保健の問題は医療関係者だけでなく,社会一般の大きな関心を呼んでいる。老年期は人間の生涯のうちで精神障害の有病率が最も高い年代であり,延長された寿命を光りあるものにするためにも,老年期の精神障害に関する基礎的・臨床的知識への必要性が今後も更に増大することは疑いの余地がない。
1940年代に学際的な分野としての老年学がその姿を整えて以来,老年精神医学はそのひとつの柱として多彩な分野に亘る研究発展を遂げてきた。1959年には早くも本誌の第1巻に当時の内外の老年精神医学の成果についての展望が金子仁郎教授によってなされている。
世界的にも史上例をみない飛躍的な老年人口増加に伴って,わが国の老年者の精神保健の問題は医療関係者だけでなく,社会一般の大きな関心を呼んでいる。老年期は人間の生涯のうちで精神障害の有病率が最も高い年代であり,延長された寿命を光りあるものにするためにも,老年期の精神障害に関する基礎的・臨床的知識への必要性が今後も更に増大することは疑いの余地がない。
1940年代に学際的な分野としての老年学がその姿を整えて以来,老年精神医学はそのひとつの柱として多彩な分野に亘る研究発展を遂げてきた。1959年には早くも本誌の第1巻に当時の内外の老年精神医学の成果についての展望が金子仁郎教授によってなされている。
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