文献詳細
特集 老年精神医学
文献概要
I.はじめに
急速な長寿化現象と共に,老人特有の疾患や障害へのキュアとケアが盛んに話題となってきた。なかでも,社会的関心事の呆け老人対策を機に,精神医療への期待も大きくなってきたが,ややもすると,介護者ばかりか,一般医療の中でさえ,リハビリテーションの視点ないまま,手に負えないから精神科という症例にしばしば遭遇する。
一方,多くの精神医療現場は,ただでさえ,長期在院者の高齢化に伴って病状管理の苦脳を強いられているところに,老年期精神障害者の新入で,なお一層の深刻さを増したのも事実であろう。そこで,ある者は,精神科医療の中でリハビリテーションを口にし,ある者はその不可能さ,意義の乏しさを考える。
急速な長寿化現象と共に,老人特有の疾患や障害へのキュアとケアが盛んに話題となってきた。なかでも,社会的関心事の呆け老人対策を機に,精神医療への期待も大きくなってきたが,ややもすると,介護者ばかりか,一般医療の中でさえ,リハビリテーションの視点ないまま,手に負えないから精神科という症例にしばしば遭遇する。
一方,多くの精神医療現場は,ただでさえ,長期在院者の高齢化に伴って病状管理の苦脳を強いられているところに,老年期精神障害者の新入で,なお一層の深刻さを増したのも事実であろう。そこで,ある者は,精神科医療の中でリハビリテーションを口にし,ある者はその不可能さ,意義の乏しさを考える。
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