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文献詳細

雑誌文献

精神医学29巻1号

1987年01月発行

研究と報告

新抗てんかん薬ゾニサミド(zonisamide,ZNA)の臨床第二相試験

著者: 八木和一1 清野昌一1 三原忠紘1 鳥取孝安1 沼田陽市1 辻正保1 井上有史1 工藤達也1 渡辺裕貴1 村中秀樹1

所属機関: 1国立療養所静岡東病院

ページ範囲:P.111 - P.119

文献概要

 抄録 新抗てんかん薬ゾニサミド(zonisamide)を49名の難治性てんかん症例に投与し,その効果,有効血中濃度,副作用を検討した。1カ月以上投与した42例のうち著明改善3,改善12,やや改善6,不変17,悪化4で21例に改善がみられた。38例が部分てんかんであり複雑部分発作,単純部分発作に有効であった。
 有効血中濃度は平均29.3μg/ml(10.2〜49.9)で,投与量は平均7.3mg/kg/日(4.0〜13.0)であり,有効血中濃度は10〜50μg/mlの範囲にあると考えられた。投与量と血中濃度との関係をみると,併用薬剤を変更せずまた投与量が13mg/kg/日以下であれば,直線的な関係があると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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