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研究と報告
分裂病初期の内因性うつ状態について
著者: 津村哲彦1 牧野英一郎1 井上博文1 牧野真理子1 高橋弘美1 藤浪竜哉1
所属機関: 1武蔵野中央病院
ページ範囲:P.1049 - P.1055
文献購入ページに移動これらは,内因性うつ病に近似的症状を呈するが,分裂気質や分裂病の負因を持つ者が多い。全例痩せ体型で,一般的抗うつ薬療法に対して反応性が不良で,そのまま分裂病過程に移行していく。この分裂病初期抑うつの症例では,制止は目立つものの内因性うつ病程重要なものではなく,妄想気分の萌芽とも思われる内容のない漠然とした性格を帯びたとらえどころのない不安を伴うことが多く,予後は不良のものが多かった。
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