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文献詳細

雑誌文献

精神医学29巻10号

1987年10月発行

文献概要

短報

前交通動脈瘤破裂後精神症状を呈した1症例—特に記憶障害の変遷について

著者: 南英五郎1 早原敏之1 泉弘文1 松原正1 森岡英五1 細川清1

所属機関: 1香川医科大学医学部精神神経医学教室

ページ範囲:P.1095 - P.1098

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I.はじめに
 前交通動脈瘤の術後に時として重篤な精神症状がみられるのは,周知の通りで1,4,7),これらの症状が手術的侵襲によるものか,くも膜下出血によるものかは明確ではない。最近の術式の進歩により死亡率は激減したが,それだけに術後の社会復帰が重要な課題となってくる。動脈瘤による精神症状としては,術前術後に傾眠,せん妄,半昏睡などの意識障害と,抑うつ,不機嫌,多幸などの気分変調が存在し,健忘,Korsakoff症候群,性格変化などの中核群の他,神経心理学的症状もある。本稿では,これらの中核群ともいえる臨床症状の経過と共に記憶障害の性質に関し検討した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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