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文献詳細

雑誌文献

精神医学29巻10号

1987年10月発行

短報

口腔内・咽頭領域に異常感覚をきたしたうつ病の3症例

著者: 森岡英五1 大林公一1 井上俊照1 早原敏之1 細川清1

所属機関: 1香川医科大学精神神経科

ページ範囲:P.1103 - P.1105

文献概要

I.はじめに
 うつ病は,その経過中,各種の身体症状を呈することが知られている。その中では,肩こり,頭重,めまい,口渇などの自律神経症状を訴えるものが多い。一方歯科治療後,咬合不全や,口腔内の異常感覚,痛みなどを強く訴えたり,扁桃腺の摘出後,咽頭部の異和感を強く訴えたり,一見cenesthopathy的な訴えにより,各科で対応に苦慮したり,主治医との間にトラブルをおこし,精神科を紹介されたり,あるいは,自ら精神科を訪れる人達がいる。その中には,抗うつ剤によく反応し,その経過からもうつ病であることが判明することがある。今回われわれも,このような口腔内の異常感覚を主症状とするうつ病を3例経験したので,若干の考察を加え報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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