文献詳細
研究と報告
重篤な1急性睡眠剤中毒の血漿交換による治療例—とくに脳波所見と血中薬物濃度の推移
著者: 藤元ますみ1 猪狩中1 高橋正典1 坂西信彦1 荒川文雄1 大岩恭子1 安藤利道1 新村ヨシオ1 井上道雄1 檜垣昌夫2 小川良雄2 星野真希夫2 鈴木尚志3 岡田まゆみ3
所属機関: 1昭和大学精神医学教室 2昭和大学泌尿器科学教室 3昭和大学麻酔科学教室
ページ範囲:P.1335 - P.1340
文献概要
患者は48歳の躁うつ病の女性。自殺目的にて致死量をはるかに上回るアモバルビタールの他2剤を服用した。全経過中,数回の脳波検査と血中濃度の測定を行い,臨床所見との関連を検討した。平坦脳波を示し,致命的血中濃度を上回り,長時間にわたり昏睡状態を呈した最重症の症例でも,救命の可能性はあると結論し,維持療法の重要姓,血漿交換の有用性について論じた。
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