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雑誌詳細

文献概要

短報

全身けいれん発作を初発症状とし,微細顆粒状の脳転移を呈した食道小細胞癌の1例

著者: 田北昌史1 納富恵子1 末次基洋1 原泰三2 友岡喜和子2 神宮賢一2 尾籠晃司3 松隈哲人4

所属機関: 1九州大学精神神経科 2九州大学放射線科 3九州大学神経病理 4九州大学第2病理

ページ範囲:P.1341 - P.1343

I.はじめに
 高齢者に初発したけいれん発作は,若年者の場合と異なり,脳血管奇形,脳腫瘍等の基礎疾患が存在することが多い。現在,これらの疾患の診断には主として,造影X線CTが用いられており,これにより脳器質疾患を認めない場合,これらによる症候性けいれんではないと考えるのが通例である。
 しかし,我々は全身けいれん発作を初発症状とし,数回の造影X線CT検査を施行しながら,生前には確認できなかった特異な脳転移を呈した食道小細胞癌の1例を経験したので報告する。

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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