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文献詳細

雑誌文献

精神医学29巻12号

1987年12月発行

文献概要

短報

Trimipramine投与中にせん妄状態およびけいれん重積状態を生じた透明中隔腔およびヴェルガ腔を有する1例

著者: 向井誠1 切池信夫1 大西博1 植松直道1 川北幸男1

所属機関: 1大阪市立大学医学部神経精神医学教室

ページ範囲:P.1351 - P.1354

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I.はじめに
 透明中隔腔(Cavum Septi Pellucidi,以下CSPと略)とヴェルガ腔(Cavum Vergae,以下CVと略)を有する初老期の男性が初老期うつ病を来したので,trimipramine(Surmontil®)150mgにより加療中せん妄状態に陥り,さらにけいれん重積状態を来した。発作後のもうろう状態から回復後,抑うつ症状の著明な改善を認めたので,若干の考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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