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文献詳細

雑誌文献

精神医学29巻2号

1987年02月発行

研究と報告

不安とうつの精神病理学—メランコリー親和型性格にみられる不安とうつ

著者: 中村勇二郎1

所属機関: 1名古屋掖済会病院精神科

ページ範囲:P.137 - P.145

文献概要

 抄録 不安とうつの関係は,歴史的に一元論的立場と二元論的立場が相半ばしているが,未だ不分明のところが多い。そこで,両者の関係を少しでも明確にするために,不安とうつに関係する変数を一つでも減らすことを考えた。その具体的方法として病前性格を一定にすることにし,テレンバッハのメランコリー親和型性格に発する不安神経症7例(A群)とうつ病20例(D群)を比較検討した。
 その結果,発病状況として,A群では過労,更年期障害といった身体的生命の危機が,D群では仕事。対人関係の破綻を意味する社会的生命の危機が関係していることをみた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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