文献詳細
研究と報告
MOD-20(teciptiline maleate)とmianserinの抗うつ効果に関する二重盲検比較試験
著者: 小林義康1 小林亮三2 小野寺勇夫3 伊藤公一4 高橋三郎5 千葉達雄6
所属機関: 1市立小樽第二病院 2国立札幌病院 3岡本病院 4札幌花園病院 5旭川医科大学医学部附属病院 6北海道大学医学部附属病院
ページ範囲:P.311 - P.328
文献概要
最終全般改善度では両群間に有意差は認められず,各評価時期の全般改善度にも有意差は認められなかった。症状別改善率について,思考抑制と思考内容(自殺)の1週後ではMOD-20群が優れている傾向が認められたが,効果発現時期について両群間に有意差は認められなかった。副作用について,全般安全度では両群間に有意差は認められず,副作用の症状別出現率にも有意差は認められなかった。最終全般改善度と全般安全度を総合した有用度では両群間に有意差は認められなかった。また参考として層別解析を試み,MOD-20とmianserinの臨床効果の特徴を比較した。以上の結果について若干の考察を試みた。
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