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文献詳細

雑誌文献

精神医学29巻4号

1987年04月発行

文献概要

研究と報告

操作的診断基準の信頼性とその問題点—Ⅰ.症例要旨法による研究用診断基準(RDC)の評定者間信頼度検定

著者: 須賀良一1 森田昌宏1 伊藤順一郎2 北村俊則34

所属機関: 1新潟大学医学部精神科 2千葉大学医学部精神神経科 3国立精神衛生研究所 4国立精神・神経センター精神保健研究所

ページ範囲:P.373 - P.378

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 抄録 精神科臨床経験2〜5年の12名の医師が,New York State Psychiatric Instituteの症例要旨集を使用しそれぞれ独立して現在挿話RDC診断を行い,その結果に基づいてRDCの評定者間信頼度検定を行った。
 その結果,RDC診断に必要な精神症状の評価や診断概念についての評定者間の一致度はおおむね高く,日本においても操作的診断基準としてRDCは充分に使用できると推論された。しかし,一部の精神症状の評価や診断概念については評定者側の要因によって評価がかなり左右されており,検討を要すると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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