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文献詳細

雑誌文献

精神医学29巻4号

1987年04月発行

文献概要

短報

抗精神病薬断薬後も多飲を続ける接枝分裂病の1症例

著者: 稲田俊也1 松田源一1

所属機関: 1社会福祉法人桜ヶ丘保養院 2山梨県立北病院

ページ範囲:P.437 - P.439

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I.はじめに
 1923年Rowntree7)の報告以来精神障害者の水中毒は既に諸外国で多数報告されており,近年本邦でも注目を浴びている3,10)。その原因としては抗精神病薬による影響や,SIADH,尿崩症などに関係づける報告が多い。今回の我々の症例は抗精神病薬断薬3ヵ月の期間中,投薬中と変わらない多飲傾向を示したことから,多飲の原因として口渇等の抗精神病薬の副作用以外の要因も考慮しうる点で重要であると考えられる。また,SIADH,尿崩症との関係も再検討してみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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