icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学29巻5号

1987年05月発行

研究と報告

操作的診断基準の信頼性とその問題点—Ⅱ.症例要旨法による家族歴研究診断基準(FH-RDC)の評定者間信頼度検定

著者: 伊藤順一郎1 森田昌宏2 須賀良一2 北村俊則3

所属機関: 1千葉大学医学部精神神経科 2新潟大学医学部精神神経科 3国立精神・神経センター精神保健研究所

ページ範囲:P.475 - P.480

文献概要

 抄録 臨床経験2〜5年の12名の精神科医が,ニューヨーク州立精神医学研究所の症例要旨集を使用しそれぞれ独立して家族歴研究診断基準(FH-RDC)による診断を行い,その結果に基づいてFH-RDCの評定者間信頼度検定を行った。各診断概念について,評定者間の一致度はおおむね満足のいくものであったが,分裂感情病躁型,特定不能の機能性精神病,その他の精神障害,再発単極性は一致度が低かった。また評定者の多数意見の反映である最終診断はニューヨーク州立精神医学研究所の示す「正解」と概して高い一致度を示した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら