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文献詳細

雑誌文献

精神医学29巻5号

1987年05月発行

文献概要

研究と報告

遅発性ジスキネジア可逆例の10年経過と抗精神病薬の投与量および加齢との関連について

著者: 八木剛平1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部精神神経科教室

ページ範囲:P.481 - P.486

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 抄録 1968年〜1976年に観察した遅発性ジスキネジア(TD)の可逆例16名(平均発症年齢39歳)について,1986年まで平均10年間の経過と発症後に投与された抗精神病薬(NLP)の投与量および患者の加齢との関係をみた。
 初回発症後にNLPが減量された12名中3名は無症状で経過し,7名には軽微な症状が再発してもそれ以上悪化することはなかったが,中高年に達した残り2名では,NLPの減量後および小量・短期再投与後に,TDが再発して非可逆性になった。一方NLPが増量された4名中3名が死亡し,生存者1名のTDは再発して非可逆性になった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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