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研究と報告
他科における向精神薬の投与状況(Ⅰ)—コンピューター入力処方の調査から
著者: 武市昌士1 佐藤武1 中川龍治1
所属機関: 1佐賀医科大学精神医学教室
ページ範囲:P.533 - P.538
文献購入ページに移動 抄録 著者らは,昭和60年5月1日より1年間の佐賀医科大学附属病院のコンピューター入力処方中の他科医による向精神薬の投与状況の分析を試みたが,今回は抗精神病薬(30例),感情調整薬(37例)が処方された67症例(精神科コンサルテーションによるものは除外した)を取り上げ,これらの薬物の投与目的と効果を主治医に直接聞き込み調査した。その結果,他科においては少量のスルピリド,アミトリプチリン,イミプラミンなどが比較的多く用いられ,投与対象のうち全科に共通したものとしては不定愁訴,疼痛,術前術後の不安,抑うつ状態などがあり,各科に独自なものとしては,排尿困難,制癌剤の副作用,パーキンソン病のON-OFF現象,睡眠時無呼吸症候群などがあり,広範にわたっていた。本論文においては,以上のような投与対象の中の代表的症例を取り上げて呈示し,さらに内外の文献を加え,考察検討した。
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