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文献詳細

雑誌文献

精神医学29巻6号

1987年06月発行

文献概要

研究と報告

操作的診断基準の信頼性とその問題点—Ⅲ.再試験法による研究用診断基準(RDC),ハミルトンうつ病評価尺度,陰性症状評価尺度の信頼度検定

著者: 北村俊則1 須賀良一2 森田昌宏2 伊藤順一郎3

所属機関: 1国立精神・神経センター,精神保健研究所 2新潟大学医学部精神神経科 3千葉大学医学部精神神経科

ページ範囲:P.579 - P.585

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 抄録 12名の精神科医がそれぞれ2名1組となり,総計29名の入院患者について日をおいて別個に面接を施行し,研究用診断基準(RDC)の決定,RDC診断に必要な症状項目ならびにハミルトンうつ病評価尺度(HRS),陰性症状評価尺度(SANS)の各項目の評価を行った。再試験法によるRDC定型うつ病(κ=0.93)と精神分裂病(κ=1.00)の診断の一致率は大変高かったが,分裂感情病うつ型(κ=0.46)と躁病(κ=0.63)のそれは低かった。RDC診断のための症状項目,HRS,SANSの各項目は概して高い一致率もしくは相関が示された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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