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文献詳細

雑誌文献

精神医学29巻6号

1987年06月発行

文献概要

研究と報告

反復言語palilaliaについて

著者: 波多野和夫15 長峯隆2 笠井祥子2 白水重義2 垣田清人3 浜中淑彦4 大橋博司1

所属機関: 1国立京都病院精神科 2京都第一赤十字病院神経内科 3京都第一赤十字病院脳神経外科 4京都大学医学部精神医学教室 5京都第一赤十字病院

ページ範囲:P.587 - P.595

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 抄録 左前大脳動脈流域を中心とする脳梗塞発症の約5年後に,再発作によって反復言語が発現した症例を報告した。反復言語は約1ヵ月半持続して,消退した。本例の反復言語には次のような特徴が認められた。(1)ジストニー様不随意運動とともに出現し,左片麻痺の改善とともに消失した。(2)超皮質性運動失語の回復後に再発作によって出現した。(3)発現に状況依存性が認められた。(4)同音性反復言語から異音性反復言語に変化した。これらの点の症候学的問題について考察した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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