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研究と報告
抑うつ状態下の飲酒に伴って高度の溶血性貧血及び巨赤芽球性貧血を呈した1女性例
著者: 竹下久由1 鎌田修1 浜崎豊1 松下棟治2 大田原顕3 吾郷浩厚4
所属機関: 1鳥取大学医学部神経精神医学教室 2山陰労災病院 3鳥取大学医学部第一内科学教室 4鳥取大学医学部第二内科学教室
ページ範囲:P.609 - P.615
文献購入ページに移動軽快退院後同年10月同様の状態となり(RBC 175×104/mm3,MCV 120.1fl,MCH 40.6pg,網赤血球63%),さらに末梢赤血球の30%に口唇赤血球症を認め,骨髄穿刺では64%の巨赤芽球が認められ,溶血性貧血兼巨赤芽球性貧血と診断された。全経過を通じ葉酸,VB12,血清鉄は正常で,入院後いずれも無治療で貧血は改善した。臨床検査所見,使用薬物,臨床経過などから本例の貧血はアルコールの直接作用による可能性が最も高いものと考えられた。
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