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精神分裂病患者の病前行動特徴—通知表における患者と同胞の行動評価の比較
著者: 原田誠一1 岡崎祐士1 増井寛治2 高桑光俊3 金生由紀子1
所属機関: 1東京大学医学部精神医学教室 2松沢病院 3多摩病院
ページ範囲:P.705 - P.715
文献購入ページに移動その結果,「作業を厭わず進んでする」など11の肯定的に記載されている行動項目で有意差があり,いずれも同胞に多く認められた。一方,「自主的に行動出来ず,頼りがち」など5つの否定的に記載されている行動項目で有意差があり,いずれも患者に多く認められた。また,行動特徴の経年的な推移も調べたところ,患者と同胞の行動特徴の差異は小学校低学年から認められるが,小学校高学年で顕著であった。さらに,有意差の認められた病前行動特徴の組合せによって,患者と同胞の分離がかなり可能であることを示した。
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