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研究と報告
てんかんの発生率と有病率—観察と推定
著者: 坪井孝幸1 萩原康子2
所属機関: 1東京都神経科学総合研究所社会医学研究部遺伝学研究室 2東京都神経科学総合研究所社会学研究室
ページ範囲:P.751 - P.761
文献購入ページに移動2)3歳児集団の神経生理学的状況を調べ,6〜11年間にわたり追跡調査を行い,さらに80歳に至るまでのてんかん発生率の推定を行った。(a)3歳までに無熱性けいれんの既往のあったもの(0.90%)のうちの半数(0.45%)が6歳までにてんかん発病となった。(b)3歳まで無発作のものの10%無選択抽出1,323児を対照群として調べ,9〜14歳までの追跡期間中に0.23%がてんかん発病となった。(c)熱性けいれん1,406児(8.2%)の追跡により,その1.7%(3歳全人口17,044の0.14%に相当する)がてんかん発病となった。(d)これらを合計して,9〜14歳におけるてんかん累積発生率0.82%が得られた。
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