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文献詳細

雑誌文献

精神医学29巻8号

1987年08月発行

文献概要

展望

視床と精神医学

著者: 山口成良1

所属機関: 1金沢大学医学部神経精神医学教室

ページ範囲:P.794 - P.805

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I.はじめに
 視床と視床枕の出血によって,Hyperasthesieと強烈な疼痛furchtbarer Schmerzがおこることが,Edinger(1891)23)によってはじめて記述され,かかる症候はその後,DejerineとRoussy(1906)19)によって視床症候群le syndrome thalamiqueとしてまとめられた。
 その後,視床症候群は中枢性疼痛(自発痛)の中枢として,Wilson(1927)100)やDavisonとShick(1935)18)によってくわしく論述されている。島田(1972)87)も,偏側性自発痛を中心とした視床障害と思われる5症例につき,その身体図式障害について主に考察している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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