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研究と報告
Pick嗜銀球様構造物を伴った家族性Alzheimer病の1例
著者: 土井章良1 藤本臤三1 吉田精次2 高萩幸夫3 吉田成良4 伊井邦雄5 檜沢一夫5
所属機関: 1徳島大学医学部神経精神医学教室 2藍里病院 3加納岩総合病院精神科 4徳島県立中央病院 5徳島大学医学部第一病理学教室
ページ範囲:P.873 - P.881
文献購入ページに移動脳病理所見では,肉眼的にびまん性の萎縮ではあるが,前頭,側頭,頭頂葉にやや萎縮が強かった。組織所見では大脳皮質全葉に著明な神経細胞の単純萎縮と喪失,Alzheimer神経原繊維変化,老人班,アミロイド血管症が見られ,海馬では顆粒空胞変性も見られた。又,ごく小数ながらPick嗜銀球様構造物も見られ,髄質のgliosisも著明だった。
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