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カナダ分裂病家族会の紹介
著者: 名嘉幸一1 野田文隆2
所属機関: 1琉球大学医学部精神衛生学教室 2ブリティッシュ・コロンビア大学医学部精神科
ページ範囲:P.903 - P.908
文献購入ページに移動I.はじめに
1986年5月9日,10日の2日間,カナダのバンクーバー市,ブリティッシュ・コロンビア大学に於いて,第6回「カナダ分裂病家族会」(Canadian Friends of Schizophrenics)年次総会が開かれた。折よく,ブリティッシュ・コロンビア大学精神科に在籍していた筆者らは,同年次総会に参加する機会を得た。総会は2日とも非常に充実した熱気あふれるものであった。このような総会を組織しうるカナダ分裂病家族会の活動に深く心をひかれた筆者らは今総会のバンクーバー地区世話役であり,かつブリティッシュ・コロンビア州(B. C. 州)家族会の中心人物でもあるV女史にインタビューを試み,さまざまな情報と同会活動に対する理解を得ることができた。これら運動の根本精神および活動内容と方向性は,現在の日本にとっても有意義な示唆を含むものと思われる。そこでバンクーバー地区を中心にした同家族会の活動を,この町の精神衛生ネットワークとの関わりをまじえて紹介してみたい。
1986年5月9日,10日の2日間,カナダのバンクーバー市,ブリティッシュ・コロンビア大学に於いて,第6回「カナダ分裂病家族会」(Canadian Friends of Schizophrenics)年次総会が開かれた。折よく,ブリティッシュ・コロンビア大学精神科に在籍していた筆者らは,同年次総会に参加する機会を得た。総会は2日とも非常に充実した熱気あふれるものであった。このような総会を組織しうるカナダ分裂病家族会の活動に深く心をひかれた筆者らは今総会のバンクーバー地区世話役であり,かつブリティッシュ・コロンビア州(B. C. 州)家族会の中心人物でもあるV女史にインタビューを試み,さまざまな情報と同会活動に対する理解を得ることができた。これら運動の根本精神および活動内容と方向性は,現在の日本にとっても有意義な示唆を含むものと思われる。そこでバンクーバー地区を中心にした同家族会の活動を,この町の精神衛生ネットワークとの関わりをまじえて紹介してみたい。
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