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Ⅵ.デキサメサゾン抑制試験の病態生理学的意義
前述の如く,デキサメサゾン抑制試験(DST)は,視床下部-下垂体-副腎皮質系(HPA-axis)の機能を調べる検査として開発されたものであるが,種々の精神疾患でDSTの異常が見い出された場合,疾患の病態生理とどのように関連づけるかについてはまだ不明な点が少なくない。本章では,主に感情障害を中心として,下垂体ホルモンや脳内monoamineなどとの関連性からDSTの病態生理学的意義について触れてみたい。
前述の如く,デキサメサゾン抑制試験(DST)は,視床下部-下垂体-副腎皮質系(HPA-axis)の機能を調べる検査として開発されたものであるが,種々の精神疾患でDSTの異常が見い出された場合,疾患の病態生理とどのように関連づけるかについてはまだ不明な点が少なくない。本章では,主に感情障害を中心として,下垂体ホルモンや脳内monoamineなどとの関連性からDSTの病態生理学的意義について触れてみたい。
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