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文献詳細

雑誌文献

精神医学29巻9号

1987年09月発行

研究と報告

慢性精神分裂病に対する臨床評価尺度の信頼度

著者: 北村俊則1 島悟2 加藤元一郎2 岩下覚2 神庭重信2 白土俊幸2 藤原茂樹2 市川洋子2 加藤雅高2 神庭靖子2 飯野利仁2 生田憲正2 宮岡等2 武井茂樹2 樋山光教2 越川裕樹2 柘野雅之2 千葉忠吉3

所属機関: 1国立精神・神経センター精神保健研究所 2慶応義塾大学医学部精神神経科 3杏林大学医学部精神神経科

ページ範囲:P.933 - P.940

文献概要

 抄録 DSM-Ⅲの慢性精神分裂病の基準を満たす入院患者について2名の精神科医が陰性症状評価尺度(SANS),Brief Psychiatric Rating Scale(BPRS)を,2名の看護婦がWard Behaviour Rating Scale(WBRS)をそれぞれ独立して用いて臨床症状の評価を行った。SANS,BPRSのいくつかの項目で主治医の評価が非主治医の評価より重症に傾いたものの,ほとんどの項目で両者の間に顕著な評価の偏りはなく,評定者間信頼度も高く,両者の評定の間に実際上問題となる差はないと考えられた。WBRSの評定者間信頼度も満足のゆくものであった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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