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文献詳細

雑誌文献

精神医学29巻9号

1987年09月発行

文献概要

研究と報告

全身性エリテマトーデスにおける脳のMRイメージ

著者: 児玉和宏1 佐藤甫夫1 岡田真一2 古関啓二郎1 伊豫雅臣1 山内直人2 坂本忠1 富山三雄1 長谷川雅彦1 佐藤壱三1 高林克日己3 小池隆夫3 末石真3 石出ゆり子4 冨岡玖夫3 吉田尚3

所属機関: 1千葉大学医学部神経精神医学教室 2帝京大学医学部付属市原病院精神科 3千葉大学医学部第二内科学教室 4千葉大学医学部第三内科学教室

ページ範囲:P.975 - P.983

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 抄録 何らかの精神症状を呈したSLEの患者5例に,ほぼ同時期にX線CTおよびMRIを施行し,これらの検査により,SLEの脳内病変が描出されるかどうかということ,および,CTに比べたMRIの有用性について検討した。
 その結果,CTでは5例中4例に軽度大脳萎縮が認められた。MRIでは,CT上軽度大脳萎縮が認められた4例のうち3例において,CTでは対応する所見のない異常所見(反転回復像で低信号域,スピンエコー像で高信号域)が認められた。これらのMRIによる異常所見は,脳梗塞および可逆性の脳組織水分量の変化を表わしていると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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