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文献詳細

雑誌文献

精神医学29巻9号

1987年09月発行

研究と報告

心因性全生活史健忘の4症例

著者: 渡辺雅子1 渡辺裕貴1 鮫島和子2 滝川守国3 上山健一4 新里邦夫5

所属機関: 1国立療養所静岡東病院(てんかんセンター) 2鹿児島大学医学部付属病院中央検査室 3鹿児島大学保健管理センター 4鹿児島大学医学部神経精神医学教室 5鹿児島県立鹿児島保養院

ページ範囲:P.985 - P.991

文献概要

 抄録 心因性全生活史健忘と考えられる4症例(男性3例,女性1例)を経験し,その症状と経過,及び発症機序と背景について検討し,文献的考察を加えた。4症例にはそれぞれ、負債,家庭内の不和,異性関係などの生活史的問題が複数認められ,それらが発症の心因と考えられた。また背景としては,希薄な父子関係と,患者の抱いている父への陰性の感情があげられた。更に父子関係をめぐって,神経性食欲不振症の母子関係と比較して検討を加えた。また鹿児島県の社会的背景についても言及した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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