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文献詳細

雑誌文献

精神医学29巻9号

1987年09月発行

文献概要

短報

フルナリジン投与中にみられた抑うつ状態

著者: 三野善央1 徳広美紀2

所属機関: 1高知医科大学公衆衛生学教室 2四国勤労病院

ページ範囲:P.1005 - P.1007

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I.はじめに
 フルナリジン(flunarizine)は作用接続性のカルシウム拮抗剤として開発され,脳血流増加作用,脳保護作用,抗めまい作用,血管内皮細胞保護作用,血液流動性改善作用があるとして,脳梗塞後遺症,脳出血後遺症,脳動脈硬化症に使用されている8)。このフルナリジンは,めまい,頭痛,頭重感,肩こり,不眠などを改善するとされている4,5,8)。一方副作用として抑うつ状態が出現するとの報告2)もあるが,本邦ではそうした報告は少ない。われわれは,フルナリジン投与中に手首自傷を伴う抑うつ状態を呈した78歳の女性患者を経験したので報告したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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