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文献詳細

雑誌文献

精神医学29巻9号

1987年09月発行

文献概要

短報

Flashback現象を呈した有機溶剤(シンナー)乱用の1症例

著者: 松本三樹1 高橋三郎1 宮岸勉1

所属機関: 1旭川医科大学医学部精神医学講座

ページ範囲:P.1013 - P.1015

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I.はじめに
 有機溶剤は穏和幻覚剤に分類され11,12),近年,非吸入時における精神症状の再燃,すなわちflashback現象(以下flashbackと略)が注目されている。しかし,報告例は本邦における12症例1,3〜6,12)が知られているにすぎず,その発現機序も不明である。
 最近われわれは,約3年間のシンナー乱用後に,1年間の無症状期を経てflashbackを呈した1症例を経験したので,若干の考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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