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研究と報告
Isocarboxazidの使用経験
著者: 薄井省吾1 平松直1 長尾堯司1
所属機関: 1岡山大学医学部神経精神科医学教室
ページ範囲:P.869 - P.871
文献購入ページに移動緒言
近時うつ状態に対する治療薬として,モノアミン酸化酵素抑制剤が注目され,すでに数多くの製剤が登場しているが,いずれも一長一短がある。Hoffmann-La Roche社製のモノアミン酸化酵素抑制剤(MAO inhibitor)Enerzerすなわち,Isocarboxazidは作用がきわめて強力で毒性が少ないものとして知られており,狭心症,関節ロイマチス,うつ状態およびうつ病に対する有効性が海外においてすでに数多く発表されている1)〜6)。今回われわれは武田薬品工業のご好意によりエナーザの提供をうけ,抑うつ状態を主症状とする患者に使用する機会をえたので,ここに報告する。
近時うつ状態に対する治療薬として,モノアミン酸化酵素抑制剤が注目され,すでに数多くの製剤が登場しているが,いずれも一長一短がある。Hoffmann-La Roche社製のモノアミン酸化酵素抑制剤(MAO inhibitor)Enerzerすなわち,Isocarboxazidは作用がきわめて強力で毒性が少ないものとして知られており,狭心症,関節ロイマチス,うつ状態およびうつ病に対する有効性が海外においてすでに数多く発表されている1)〜6)。今回われわれは武田薬品工業のご好意によりエナーザの提供をうけ,抑うつ状態を主症状とする患者に使用する機会をえたので,ここに報告する。
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