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文献詳細

雑誌文献

精神医学3巻10号

1961年10月発行

研究と報告

Isocarboxazidの使用経験

著者: 薄井省吾1 平松直1 長尾堯司1

所属機関: 1岡山大学医学部神経精神科医学教室

ページ範囲:P.869 - P.871

文献概要

緒言
 近時うつ状態に対する治療薬として,モノアミン酸化酵素抑制剤が注目され,すでに数多くの製剤が登場しているが,いずれも一長一短がある。Hoffmann-La Roche社製のモノアミン酸化酵素抑制剤(MAO inhibitor)Enerzerすなわち,Isocarboxazidは作用がきわめて強力で毒性が少ないものとして知られており,狭心症,関節ロイマチス,うつ状態およびうつ病に対する有効性が海外においてすでに数多く発表されている1)〜6)。今回われわれは武田薬品工業のご好意によりエナーザの提供をうけ,抑うつ状態を主症状とする患者に使用する機会をえたので,ここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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