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文献詳細

雑誌文献

精神医学3巻11号

1961年11月発行

研究と報告

精神科領域におけるD206(Timovan)の使用経験

著者: 坂本玲子1 平賀旗夫1

所属機関: 1東北大学医学部精神医学教室

ページ範囲:P.921 - P.925

文献概要

 D206は,N-(3-Dimethylaminopropyl)-Thiophenylpyridylamin塩酸塩の水化物で,中枢および末梢抑制作用を有し,さらに強力な抗ヒスタミン作用,抗アレルギー作用,および耐容性を示すものといわれ構造式は第1図のごとくである。その作用をクロールプロマジンと比較してみるとき,使用上クロールプロマジンと類似しているとはいえ,作用発現時間は速く,副作用は少ないものといわれている。われわれは,最近新自律神経安定剤D206(Timovan)**に関する臨床実験を行ない同剤を投与せる被検者のうちより確実な観察をなしえた29例を選び,若干の知見をえたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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