文献詳細
研究と報告
文献概要
緒論
最近の精神病患者に対する薬物療法はめざましいものがあり,その種類も十指にあまるものがある。必然的にその効果とともに副作用も種々のものがあらわれ,われわれ臨床家にとり,悩みの種ともなつている。本論文ではその副作用の一つと考えられ,しかも臨床診断上,影響力の大きい白血球変動という点に考察を加えてみた。ほかの白血球の変動をきたす疾患との鑑別などで,著者は実際に種々悩まされた問題であり,またこの点をとりあげた研究も数が少なく,診断の確実さを期するうえに一助ともなれば幸いと考えたしだいである。
最近の精神病患者に対する薬物療法はめざましいものがあり,その種類も十指にあまるものがある。必然的にその効果とともに副作用も種々のものがあらわれ,われわれ臨床家にとり,悩みの種ともなつている。本論文ではその副作用の一つと考えられ,しかも臨床診断上,影響力の大きい白血球変動という点に考察を加えてみた。ほかの白血球の変動をきたす疾患との鑑別などで,著者は実際に種々悩まされた問題であり,またこの点をとりあげた研究も数が少なく,診断の確実さを期するうえに一助ともなれば幸いと考えたしだいである。
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