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研究と報告
Chlordiazepoxideの使用経験
著者: 高橋良1 小林暉佳1
所属機関: 1東京医科歯科大学神経精神医学教室
ページ範囲:P.289 - P.296
文献購入ページに移動Ⅰ.まえがき
1946年myanecin(3-orthotoxyl-1-2-propanediol)がBerger and Bradley1)により発見され,以後多くの臨床報告によつて,有効かつ安全な筋肉弛緩剤として広く普及されてきた。
さらに1950年Ludwig and Piech2)はpropanediol誘導体として新たにmeprobamate(2・2-methyl-n-propyl-1・3 propanediol dicarbamate)を合成した。以後幾多の臨床報告例によつて本剤が視床に対する選択的な作用を有し,自律神経系に影響を与えないことがわかり,主として神経症患者の緊張,不穏,疲れやすさ,振戦,頭痛,不眠などに対して有効な結果がえられることが知られている。
1946年myanecin(3-orthotoxyl-1-2-propanediol)がBerger and Bradley1)により発見され,以後多くの臨床報告によつて,有効かつ安全な筋肉弛緩剤として広く普及されてきた。
さらに1950年Ludwig and Piech2)はpropanediol誘導体として新たにmeprobamate(2・2-methyl-n-propyl-1・3 propanediol dicarbamate)を合成した。以後幾多の臨床報告例によつて本剤が視床に対する選択的な作用を有し,自律神経系に影響を与えないことがわかり,主として神経症患者の緊張,不穏,疲れやすさ,振戦,頭痛,不眠などに対して有効な結果がえられることが知られている。
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