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文献詳細

雑誌文献

精神医学3巻5号

1961年05月発行

研究と報告

γ-アミノ酪酸(Gammalon)のインシュリン衝撃療法への応用

著者: 高木隆郎1

所属機関: 1京都大学医学部精神医学教室

ページ範囲:P.411 - P.414

文献概要

Ⅰ.緒言
 Gammalon(GABA,γ-アミノ酪酸)の臨床的応用については,わが国においてすでにいくつかの報告があるが,とくに清水らによれば,それはつぎの五つの方面で応用の可能性があるといわれている。
 1)精神薄弱にたいする作用
 2)高血圧および尿利におよぼす作用
 3)昏睡覚醒作用
 4)眠剤中毒の昏睡にたいする作用
 5)脳神経障害にたいする作用
 勝木らは要するに本剤を脳の覚度を高める働きのある物質として,臨床作用を理解しているが,精神薄弱ならびに学業不振児を対象にしたわれわれの実験的観察によっても,かかる見解は臨床的事実とよく符合するように思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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