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文献詳細

雑誌文献

精神医学3巻6号

1961年06月発行

文献概要

研究と報告

慢性麻薬中毒者におけるNallineおよびDaptazolの使用経験

著者: 藤田千尋1 高橋義人1 遠藤四郎1 佐々木三男1

所属機関: 1慈医大神経科

ページ範囲:P.499 - P.505

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 Morphine antagonistとして知られているN-allylnormorphine(Nallin)3〜4mgおよび2:4Diamin-5-phenylthiazole Hydrochloride(Daptazol)150mgを主としてMorphine,Heroinの慢性中毒者に試用した結果,つぎのごとき成績をえた。
 (1)中毒者で,禁断症状出現前の例(A群)ではNalline注射後その過半数に欠伸,流涙,鼻漏,発汗,悪寒,せんりつ,鵞皮,振戦などの禁断症状を認めた。
 (2)すでに禁断症状を経過している例(B群に)おいては,半数に禁断症状を認め,その症状の程度は弱かつた。
 (3)Daptazo1使用例においては,その約1/3に禁断症状を認めたにすぎなかつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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