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研究と報告
てんかんの性格変化(その3)—てんかん機制を有する精神障害と性格特徴の診断的意義について
著者: 豊田純三1 後藤彰夫1
所属機関: 1同愛記念病院神経科
ページ範囲:P.569 - P.581
文献購入ページに移動まえがき
てんかんにおいてけいれんそのほかの発作症状とともに性格特徴が重要な症状であることは昔から指摘されているところであるが,とくにてんかん機制を有する精神障害(不気嫌症,もうろう状態,分裂病様状態など)の診断にさいして,てんかん性の発作症状あるいは脳波所見がもつぱら重要視されるのに対し,性格特徴に診断の根拠を求めることは一般になされていない。
本研究は性格特徴を重視する立場から,発作性症状以外の精神症状を訴えて訪れる患者の中からてんかん性性格特徴を診断基準として症例を選び出した場合,その臨床像に特異性があるか,またその脳波所見,さらにはてんかんとの関係について検討したものである。
てんかんにおいてけいれんそのほかの発作症状とともに性格特徴が重要な症状であることは昔から指摘されているところであるが,とくにてんかん機制を有する精神障害(不気嫌症,もうろう状態,分裂病様状態など)の診断にさいして,てんかん性の発作症状あるいは脳波所見がもつぱら重要視されるのに対し,性格特徴に診断の根拠を求めることは一般になされていない。
本研究は性格特徴を重視する立場から,発作性症状以外の精神症状を訴えて訪れる患者の中からてんかん性性格特徴を診断基準として症例を選び出した場合,その臨床像に特異性があるか,またその脳波所見,さらにはてんかんとの関係について検討したものである。
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