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研究と報告
Flumezine(=Fluphenazine)による精神神経症の治療について
著者: 三浦岱栄1 伊藤斉1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部精神科教室
ページ範囲:P.613 - P.617
文献購入ページに移動Ⅰ.緒言
Chlorpromazineが精神科領域で使用されて以来,これについで数多くのPhenothiazine誘導体が精神疾患の治療薬として出現するにいたつている。
そしてPhenothiazine誘導体は一般的には精神薬理的にNeuroplegicaに属するけれども,なおそれぞれの化学構造上Phenothiazine核の都分あるいは側鎖の部分の変化にともなつて臨床的特性のうえから量的または質的な作用が変わつてくることが発見され,患者の精神症状の特徴により,数あるPhenothiazine誘導体の中より適当なものを選ぶことがこころみられるようになつてきた。
Chlorpromazineが精神科領域で使用されて以来,これについで数多くのPhenothiazine誘導体が精神疾患の治療薬として出現するにいたつている。
そしてPhenothiazine誘導体は一般的には精神薬理的にNeuroplegicaに属するけれども,なおそれぞれの化学構造上Phenothiazine核の都分あるいは側鎖の部分の変化にともなつて臨床的特性のうえから量的または質的な作用が変わつてくることが発見され,患者の精神症状の特徴により,数あるPhenothiazine誘導体の中より適当なものを選ぶことがこころみられるようになつてきた。
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